ちょっといいもの-映画好き? |
いやー、怖いこと怖いこと。リングシリーズは映画も本もほとんど読んでるから次に起こりそうなことは分かってるのにそれでも怖かったもの。リングを好き好んで見に行く人って、マゾなのかも・・・(笑) アメリカ版にする上で、変わっているところはけっこうあったけど、怖さは日本版のリング以上だったかもね。でも、重さが今ひとつな気がした。人間の汚さというか、自分が助かるために人を犠牲にせざるをえない性が、リングを怖くしてるのだけど、それがいまいち足りなかった気もする。(このことに関しては、「コラム」も読んで見てね!)サマラの怖さや恨みの強さは十分に伝わってきたけどね。 多分それは、ラストシーンにあったのかも。前にTVで見たんだけど、ラストシーンは4種類用意されていて、試写会の反応を見て決めるということだったらしい。レンタルビデオ屋に置くというのもその1つだったらしいけど、それはあまりにえぐいからボツにしたってことは聞いてたんだ。だから、最後のシーンをすごい期待してたんだけど、どうも最後を作らないでオープンエンディング的にして、みんなに想像させる方向にしたんだね。「みなさんならどうやって誰に見せますか?」っていう感じに。それはそれでいいのだけど、見せないという選択肢ができちゃうじゃない?それだとちょっと重さが薄れる気がするんだ。 あともう1つ。リングは呪いが大きな要素じゃない?日本版は、貞子が母以上の超能力者という設定があったでしょ?サマラも念写してるから、もちろん超能力があったんだろうけど、彼女の憎しみがビデオに写されたという設定の必然性が、いまいち薄く感じちゃったんだよな。というか、予備知識がない人に、分かるのだろうか? でも、怖さは十分だし、ストーリーの下地を知っていてもこれだけ怖くて重いのだから、十二分にいい映画だった。星4つかな。ぜひとも日本版と比べてみるべき。本も読むと、もっと世界が広がるね。 *この映画の感想を、全く予備知識がなくて見た人、特に海外の人に聞いてみたいね。彼らにとって、THE RINGの怖さとか重さって、どういうものなんだろう?
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