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↑センター試験はスピード勝負。そのためには語彙力UPが必須!↑

がんばれ大学受験生-センター試験関連!
センター英語の対策

 センター英語は、しっかりと対策すれば高得点を取るのも十分可能な反面、なめると痛い目に会う!そこでこのページでは、センター英語の対策を説明します。参考にして、必要な点数を確実にGETしようね!

 *「センター英語の分析」を読んでない人は、このページの前にまずはそこを読もう。

<2つの視点から対策を練ろう> <メモ用紙と過去問集&予想模試集紹介> <時間配分と解く順番>
<大問別の対策> <一般入試にも役立つ大問別対策問題集>


<2つの視点から対策を練ろう>

 これはセンター試験に限らないのだけれど、英語の対策をする際には、問題全体と、設問ごとの、2つの視点から考えることが大事。そしてセンターの場合は、出題形式が大きく変わることがあまりないので、問題全体と大問ごとを別々に、さらには関連づけて考えることが特に重要になるんだ。

 まずは、問題全体を考えてみよう。センターは、全体の分量が多いので、スピードが大事。しかも、問題が簡単な分、手付かずの問題ができてしまう時点で、高得点を取るのが非常に厳しくなる。だから、まずは大問ごとの時間配分と解く順番をしっかりと考え、シュミレーションをし、自分に一番合った時間配分と解く順番を見つけることが大事なんだ。

 そして、全体で演習していると、苦手な大問があることに気づくはず。例えば、整序英作文が苦手、あるいは解けるのだけどすごく時間がかかってしまうとかね。そこでもう1つ大事になるのが、苦手な大問を見つけ、それを得意にするための対策を行うことなんだ。詳しくは<大問別の対策>に書くけど、その大問だけを何年分も解いたり、関係ある分野を普段の勉強で補うことが有効な手段になるよ。

 もちろん、この2つの視点は相互に関係があるから、関連づけて考えなければいけない。苦手な大問があると、それはもちろん、問題全体にも正答率や時間の面で支障が出てくる。これが、大問から全体へのつながり。また、大問ごとの時間配分は、問題全体のバランスを見て決めるべきもの。これが、全体から大問へのつながりになるんだ。

 以上をふまえると、センター対策の基本はこうなる。

 1.過去問を赤本などからコピーする。

 2.時間配分と解く順番を決め、予定としてメモしておく。(これは本番の試験でも家でやっておくことなので、制限時間には含めない)

 3.制限時間内に、全部の問題を本番の試験のつもりで解く。その際、できるだけ2の予定を守って、時間切れにならないように注意すること。また解き進めながら、大問ごとにかかった実際の時間を、さきほどのメモの横に書いておく。(本番の試験では、メモを持ち込むとカンニングになるし、時間のロスにもなるので実際にかかった時間はメモしないでいいけれど、過去問を使った対策の場合は、これがとても大事になる)

 4.答え合わせをし、大問ごとの正答率を、メモの横に書いておく。

 5.解説を使って、しっかりと勉強する。

 6.メモを見て自己分析し、うまく行かなかった場合は、時間配分と解く順番を修正する。その際、正答率と時間の両面から考えることが大事。

 7.苦手な大問がある場合は、その問題だけを何年分も解いてみたり、その大問に関係ある分野を問題集などを使って勉強する。

 8.6で修正したものを使って、違う年度の過去問を使って、また1から始める。

 これが基本のプロセス。これならば、問題全体と設問ごとの2つの視点を別々に、そして関連づけて分析し、対策できるので、高得点を取れるようになるはず。

 何年分やるべきかは、センター試験の重要度・本番での目標点・どの時期なのか・受験生それぞれの英語力などによって違ってくるので一概には言えないけど、大事なのは、自信を持って本番に望めるだけの対策をすること!不安があるならばたくさんやる必要があるし、自信があるなら少しだけやればいい。正直言うと、センター英語レベルならちょっと対策しただけで高得点が取れるぐらいじゃないと、本番の一般入試では相当に厳しくなるから、少ない時間ですませて他に時間を回したいところだけど、だからといってなめた結果失敗するぐらいならば、多めに対策しなければいけない。

 一応目安としては、高得点(目標点よりもかなり上の点数)が普段から取れる人や、制限時間内に十分終わる人の場合は、問題全体で3年分もやれば十分。(センターに準拠したマーク模試を普段から受けて、高得点が取れている人は、もっと少なくてもいいぐらい)それにプラスして、苦手な大問があった場合のみ、できるだけ対策しておこう。逆に、得点が低い人はもちろんだけど、それ以上に時間配分がうまく行かない人は、もっと年数を増やす必要がある。その際、ただ何年も解いても効果が上がりにくいから、しっかりと分析し、試行錯誤することと、苦手なものをなくしていくための大問ごとの確実な対策が大事だからね。

 ちなみにここに書いてある過去問を使った試験対策は、もちろんセンター以外の一般入試でも当てはまる。ただし、一般入試の場合はもっと難しいので、赤本などの過去問の解説では不十分になってしまい、勉強の能率が大きく下がる。だから、過去問をやりすぎるのは危険なので、勧められないんだ。それに比べてセンターの場合は、赤本などの解説でも十分独習できる。また、複数の志望校の対策をたくさんやらなければいけない一般入試の時期と違って、センター対策には時間をかけられる人が多い。さらには、センターの過去問をうまく使うことで、センター対策だけでなく、基礎固めや、基礎力チェックにもなる。(詳しくは「センター英語を使った基礎力チェック」を読もう)だから、多めに過去問演習をしても大丈夫だよ。

 とにかく、自分の状況に合わせて、しっかりとセンター英語の対策をしよう。センターでうまくいくと自信になるから、その後の一般入試に弾みがつくからね。


<メモ用紙と過去問集&予想模試集紹介>

 過去問などを使ったセンター対策をする際、時間配分と解く順番を書くメモが必要になる。もちろんメモは何でもいいのだけど、参考になるかと思って、僕の方でそのメモを作ったから、下にあるものをクリックして、新しく出てきたページをプリントアウトして使おう。


<メモ用紙>

2005年度「本試験」「追試験」
2004年度「本試験」「追試験」
2003年度「本試験」「追試験」
2002年度「本試験」「追試験」
ベース「ベース」模試形式予想問題集などで使おう


 またその際、2002年度から問3−Cが大きく変わったので、全体でやるならば2002年以降の過去問を使うのが大事。それだけだと全体を通しての演習が足りないという人は、予想模試集(模試形式の予想問題集)を使うといいよ。

 そこで、主要な過去問集と予想模試集を、名前だけ紹介しておくね。とりあえず過去問集だけは、出題形式やセンター試験の仕組みをいち早く知るだけじゃなく、「センター英語を使った基礎力チェック」にも使えるから、できるだけ早い時期に購入しておこうね。毎年5月ぐらいには出版されるよ。

<センター英語過去問集>

『赤本(教学社)』 『黒本(河合塾)』 『青本(駿台)』 『白本(代ゼミ)』 『緑本(Z会)』

<センター英語予想模試集>

『黒本(河合塾)』 『青本(駿台)』 『白本(代ゼミ)』 『緑本(Z会)』

(まだ持ってない人は、上のURL(amazonにリンク)からも買えるよ。全て2006年度版)


<時間配分と解く順番>

 何度も書いているけど、センターはスピード勝負の面が強い。しかも、出題形式や問題量がいきなり変わることが少ない。だから、前もって大問ごとの目安となる時間配分と、解く順番を考えておくことがとても大事なんだ。

 この時間配分と解く順番は、もちろん人によって違う。だから、自分なりに試行錯誤して見つけるしかないんだ。そして見つける上で、1つ注意しておかなければいけないことがある。それは、捨て問題は作ってはいけないということ。

 一般入試の場合は、問題量も多いし、難易度も簡単なものから難しいものまで様々あるから、どれも中途半端になってしまって合格点に達しそうにない時は、難しい問題や時間のかかりすぎる問題を捨て問題にした方が有効な場合がある。(捨て問題とは言っても、全く捨てると厳しくなるから、できる問題を確実に解いて、残った時間で捨て問題をできるだけ解くといった捨て方になるけどね)一般入試の場合だってあくまで最終手段だけど、捨て問題を作るのは、有効な手段になりうるんだ。

 ただしセンターは、できれば満点を取りたい基本レベルの問題がそろっている。だから、どれかの問題を捨ててしまうと、満点のベースが下がってしまうので、全部時間内に解ける人に比べて、一気に不利になってしまうんだ。例えば、最悪捨てるならば、時間のかかる割に正答率の悪い人が多い問3−Cだけど、あれが全滅だったら、他が全部できていたとしても182点満点のテストになってしまう。しかも、全部終わらないって人は英語が苦手な人が多いから、他の問題も全問正解は厳しいので、実際の点数はよくても150点ぐらいになると思う。

 どうしても全部終わらない人や、目標点が低い人は、捨て問題を作るという作戦もあるはあるけど、それは非常に後ろ向きな作戦だし、本当にどうしようもない時だけにするといい。そもそも、もっと難易度や分量的に厳しい場合が多い一般入試を考えれば、センターレベルは全部終わるようにできないと厳しいからね。だから、捨て問題は作っちゃいけないんだ。

 とは言っても、全部終わらないって人や、時間ギリギリであせってしまって点数が今ひとつ伸びない人がいると思う。そういう人に覚えておいて欲しいのは、正確性とスピードを両立させるのはそもそも難しいということ。お互い逆の概念だから、正確性を上げようと思えばスピードが落ちるし、スピードを上げようと思えば正確性が下がるのが普通。だから、自分で問題演習をしながら、できる限り両者が高いレベルで融合するような時間配分と解く順番を自分なりに探っていくのが大事なんだ。

 でも、自分なりに探せと言っても難しいだろうし、目安となる一般的なものはもちろんあるので、ここからは、僕が推奨するものを3点に分けて説明するね。

    <1.全体の制限時間>

 まず大事なのが、全体の制限時間。センター英語の本番の制限時間は80分。だから、家で過去問演習する時も、80分でやりがちなんだけど、ここに大きな落とし穴がある。本番の試験では、緊張感からどうしても慎重になって、問題を解くスピードが鈍る。また、けっこうマークを塗る時間ってかかるんだ。(ちなみにマークは、マークミスを避けるために、大問が終わるごとに塗るといい)だから、家でやった時にギリギリ80分だと、本番の試験ではまず時間切れになってしまう

 そこで、過去問演習の際には、全体の制限時間を長くても75分に設定しよう。理想を言えば70分ぐらいにしたいけど、それだと厳しすぎる人が多いだろうし、あまり短くしてあせって得点が低くなるのも問題があるから、ここら辺は自分の英語力(正答率とスピード)を踏まえて、調整しようね。

    <2.大問ごとの時間配分>

 次に、一般的な基準となる大問ごとの時間配分の例を挙げるよ。

 第1問 3分(1問30秒ほど)

 第2問 A−6分(1問30秒強) B−3分 C−6分

 第3問 A−3分 B−5分(2分半×2) C−8分

 第4問 13分

 第5問 10分

 第6問 18分

 見直し 5分前後

 これを基準にし、実践してみて、修正しよう。その際、正答率と時間の両面から考えることが大事。全体の時間が足りないならば、正答率の高い大問の時間を少し減らして、時間があればもっと正答率が高くなりそうな大問に回すなどして、全体で間に合うようにするんだ。時間だけ動かしてもうまく行きづらいから、正答率も加味して考えることが大切だよ。

    <3.解く順番>

 センター英語は、アクセントや文法や語彙などの知識問題から、思考問題である読解(これも短いものから長いもの)へと問題が配列されているので、第1問から第6問へと、順番通りに解くのが基本。それだとマークミスも防げるしね。第3問のBまでをいかに速く確実に解き、第3問C以降の読解問題にどれだけ時間を残せるかがポイントとなるんだ。だから、知識問題は分からなくて悩んじゃだめ。一番配点の高い第6問に残りが5分しかない事態になってしまったら、最悪だからね。分からない場合はあきらめて、マークして先に進もう。

 となると、一番配点の高い第6問から逆に解いていって、配点の低い前の方へと戻ってくる解き方がよさそうな気がしない?ただし、この方法はとても危険なんだ。読解問題、特に内容一致や内容把握など文章の内容に関する設問の多い読解問題は、時間をかければかけるだけできる思考問題。逆に言えば、先にやると思わず必要以上に時間をかけてしまうんだ。それが結果的に、他の問題への時間的なしわ寄せを生みかねない。読解は、時間が短ければ短いなりの読み方、そして短いなりの解き方があるんだ。本番の試験では、見直しをする時間も取れない可能性がある。だから、最後に一番手ごわそうな読解問題である第6問を残し、残った時間で最後まで全力投球するのがいい方法になるんだ。

 なので、センターの場合は第6問からではなく、第1問から順番に解く方がいい。あるいは、問2までは前から解いて、その後の様々な読解問題を、速く確実にできるものから始め、苦手なものを後に残すというようなアレンジならば、非常に有効な作戦。ここら辺は、大問ごとの結果を分析すると、自分にとって一番いい読解の順番が分かるようになるよ。

 そこで、もう1つのお勧めできる方法として、第3問を最後に回すという作戦がある。センターでカギとなるのは、問3をいかに速く正確に解けるかなんだ。これができないと、全体の点数が低くなるだけじゃなく、残りの読解問題、特に時間をできるだけかけたい問4と問6にしわ寄せが来てしまうからね。問3を最後に回すことには、利点が2つあるので、それを説明しよう。

 センターで一番やっかいな問題は第3問−Cなので、最後に回して全力投球するのは、実は6よりも3−Cの方がいい人がいる。まずはこれが1つ目の利点。

 もう1つ、センターでテクニックが一番通用するのは、第3問のAとBなんだ。内容を深く理解しないでも、もっと言えば全部文章を読まなくても、解けてしまうんだ。実はCにもテクニックがあって、短時間で解くことも可能。本当はテクニックを勧めたくないんだけど、点数取れなきゃ大学に行けないんだから、理想ばかり言っていても仕方ない時もある。だから、使えるものは使った方がいい。このテクニックは、目の前で問題を実際に使って教えないとしっかりとは教えられないし、著作権の問題からHPでも公開できないのだけど、<大問別の対策>でも少し説明するし、市販の問題集にも載ってることが多いので、それを有効活用し、実際に自分でやってみるといい。そうすれば、自分なりのコツが見つかるからね。

 だから、最後に第3問を回し、問3のAとBを、残り時間が少ない場合はテクニックを使って解き、時間が十分ある場合は正攻法で解く(テクニックはやはり危険性を伴うからね)、というのが、非常にいい有効な作戦になる。さらに残っている時間で、最後までCに全力投球してもいいし、時間が足りない場合はCにもテクニックを使うといいんだ。問3を先に解いてしまうとこのテクニックを使うかどうかの切り替えができないから、時間不足になりがちな人には、この方法を勧めるよ。

 長くなったのでまとめるね。

 基本 1→2→3→4→5→6

 アレンジ 1→2→残りの読解は、得意な順に解く

 お勧めアレンジ 1→2→4→5→6→3(残り時間によって解き方を選択する)


 以上、3点からいろいろと説明したので、それを基本にして試行錯誤し、自分に一番合った時間配分と解く順番を見つけよう。


<大問別の対策>

 問題全部を通して演習していると、苦手な大問が見つかる時があるはず。そんな時は、しっかりと大問別の対策をしよう!

 一番手っ取り早い対策は、過去問からその大問だけを探して、何題も解くこと。大きく変わったのは問3−Cぐらいだから、他の問題は過去問集だけでも、相当に演習できる。そうすれば、どうやれば速く正確に解けるのかというコツが、自分なりにつかめるはずだからね。うまくコツがつかめない人は、センター対策が大問別にしっかりと説明されている問題集を使い、苦手な大問を中心に問題演習するといいよ。またその際、最初はゆっくりでいいから、必ず根拠を持って解き、解説と比べること、つまり、問題を解くためのプロセスが大事なんだ。それがしっかりできるようになったら、スピードを次第に上げていこう。

 ただし、何年も解いてもなかなか効果が出ない人がいると思う。解きっぱなしにせず、解説を使って解くためのポイントをしっかりと吸収することが大事なのは言うまでもないけれど、それでもなかなか解けるようにならない人も多い。それは、その問題を解く基となる力があれば、何年か解けばコツがつかめてできるようになるけど、基となる力がなければ、コツだけつかんでも解けるようにはならないからなんだ。だから、つかんだコツを生かせることができる基となる力を、普段の勉強でしっかりとつけることも大事になってくる。英語は苦手な人は特にね。

 そこで、大問別の対策を、問題を解くコツも混ぜて、簡単にだけ紹介するよ。「センター英語の分析」と対応させて対策をつかみ、しっかりと実力アップに励もう。センターはもちろん、一般入試にも役立つからね。(もっと詳しい英語の勉強の仕方は、HPの「英語のアドバイス!」を参考にしよう)


      第1問

 A.日ごろ単語を辞書で調べる時などに、アクセントに関心を持つのはもちろんのこと、薄くていいから直前に問題集を1冊やって、頻出のものだけでも抑えておくこと。また、最近のセンターの場合は、品詞と関連づけてアクセントを覚えることも大事。

 B.アクセントと同様の対策が必要。

 C.強勢にはルールがあるので、過去問や問題集を使って問題演習をしながら、そのルールを覚えてしまうとよい。一番大事なルールは、対比情報は強く発音するというもの。これだけでも、実はかなり解ける。

      第2問

 A.普段の勉強で、文法・語法・語彙などの知識を増やすことが大事。余裕があれば、過去問や問題集を使って、ランダムの4択問題を制限時間(1問1分弱)を決めて解き、スピードよく解くコツをつけよう。ランダムで苦手なものを発見したら、分野や単元別の問題集などで穴埋めをすることも大事。

 B.前後関係に注目し、正解を導くためのヒントを探して解く練習をすれば、とても簡単な問題。会話の流れをつかむ力と、会話表現の知識力をつけること。前者はさきほどの問題演習で、後者は会話表現集や、問題集を使うとよい。

 C.並べ替えの前後とのつながりと熟語や構文の知識を基に、2〜3個のかたまりを作って、文法力で正しく並べるのが基本。英作文ではなく、あくまで語彙と文法の問題だが、Aのような単純な問題よりもいい勉強になる。苦手な人はもちろん、できたとしても時間的にはまってしまうことが多い人(1問あたり2分以上かかってしまう人)は、整序英作文の問題集を使い、コツをつかもう。

      第3問

 A.文と文との関係を読み取る力と、つなぎ言葉(特に接続詞系の熟語)の知識が問われている。つなぎ言葉を、意味だけでなく、どのように使われるのかにも注意して、数多く覚えておくことが必要。それにプラスして、空所の前後の文意をすばやくつかんで関係性を把握し、適切なつなぎ言葉を入れる練習を、過去問などを使って行うこと。

 B.意味から前後関係を把握することによってだけでも並べることはできるが、そうすると時間がかかりすぎるので、Aで説明したつなぎ言葉と、さらには指示代名詞や冠詞などのヒントを見つけて解くと、素早く並べることができる。制限時間を決めて、ヒントを探して解く練習をしよう。それでも時間不足の人は、選択肢の文だけで並べ、うまく行かない時だけ空所の前後の1文づつを読んで解くしかない。

 C.設問や空所の前後の文の意味を正確に把握する力はもちろんのこと、少し長めの文章なのでパラグラフごとの大意をすばやく取る力が必要となる。これもAとBと同様、前後関係やヒントとなる語句を見つけて解くのがポイント。先に選択肢を読んでヒントを探してから、文章を空所(@〜E)の前後に特に注目して読むと解きやすい。苦手な人は、パラグラフごとのトピックに注目して選択肢がどのパラグラフに入るのかを探し、空所の前後でつながりが悪い方に入れ、文意がつながるかを考える解き方が有効。

      第4問

 読解力はもちろん、グラフの読める力も問われている。文章を読みながらグラフに書き込みをし、Aは絶対に間違えないこと。文章の前にグラフをざっとチェックするのも、文章を読む上で大きなヒントになるのでお勧め。B(とC)の文章のないように関する問題も、できるだけグラフから解き、解けない場合のみ文章にヒントを探すと、正確に速く解ける。過去問などを数多く演習するのがいいが、時間のない人や、ある人もグラフを読む力をつけるために、グラフだけを読む練習をするのもよい。

      第5問

 会話の読解問題なのだから、会話問題を解く力と、読解問題を解く力の2つが大事。会話に関しては問2−Bと同様の対策が有効。読解に関しては、状況をイメージする力と、会話の流れを把握する力があれば、十分に問題は解ける。絵を使った設問が問われるので、先に目を通すとイメージが沸きやすい。また絵の問題は、文章を読みながら消去法で解くのがコツ。センターに限らず、会話の読解を苦手としている人がいるが、あまり難しく考えず、簡単な読解問題だと考えてしまえばよい。

      第6問

 英文の語彙や構造自体は決して難しくないが、文章が長いのがネック。設問は、文章の内容を理解しているかどうかを問うものが多いので、全体の大意をつかみ、設問の該当箇所を素早く探す、速読力が大事になってくる。物語が多いので、登場人物と関係性、さらには彼らの言動とそれぞれのつながりに注目すると読みやすい。少し短めの制限時間を決め、その中でできる限り正確に、かつ素早く解けるように、練習しておこう。


<一般入試にも役立つ大問別対策問題集>

 センター英語用の対策問題集は数多く出版されていて、書店でざっと立ち読みした感じでは、その中では問題を解くためのポイントが細かく説明されているものが多かった。中には、テクニックも紹介しているものもある。だから、センター英語が苦手な人は、それを使うのもいい作戦。その中で、一番お勧めのものはもちろん、僕がネット出版用に昔作成したものなんだけど(笑)、残念ながら現在出版されていないので、ぜひ各自で探してみてね。

 ただし、理想を言えば、センター対策用に時間をかけすぎたくないし、過去問集や予想模試集を使えば、十分対策になるはず。あと、センターはあくまで基礎だから、一般入試にも役立つということを考えれば、もうちょっとレベルの高い一般受験用の問題集ものを使いたいところ。

 そこで、センターはもちろん、一般入試にも役立つ、センター用ではない市販の問題集(基礎〜標準レベル)を、僕が持っているものの中からいくつか紹介しておくね。大問との関係も書いておくので、苦手な大問用の対策に使おう。


    『即戦ゼミ8 大学入試基礎英語頻出問題総演習』(桐原書店)

 いろいろな分野の問題演習が手っ取り早くできる問題集なので、センター受験者には特にお勧め。特に、第6章の「発音・アクセントの問題」は問1−Aに役立つし、第4章の「口語表現の問題」は問2−Bと問5に役立つ。その他の章は、問2−Aなどにも役立つので、これを1冊仕上げておけば、センター試験に必要な知識力アップには十分対応できる。

    『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)

 問2−Aの中の文法問題対策としても、それ以外にもつながる使える文法力をつける上でも、まずは単元別の文法問題集をできるだけ多く演習したいもの。問題はセンターレベルから、難関私大レベルまでいろいろとあるけれど、全部センターと同じ4択問題なので、これをスピードよく解けば、とてもいい文法演習になる。

    『パラグラフリーディングのストラテジー』(河合出版)

 問3は全て、文と文とのつながりを把握できるかどうかを問う問題。その意味では、基礎レベルのパラグラフリーディング系の問題集を仕上げておくと、とても大きな力になる。この本は取り上げられている文や文章が難しくないので十分使いこなせるし、Aに必要なつなぎ言葉がまとめられているので、参考書や辞書代わりにも使える。ただし、問4と問6の読解は、パラグラフリーディングができなくても解ける(というかその方が速い)ので、センターの場合は問3用に使って、問4に少し応用するぐらいがいい。問6の小説は、パラグラフリーディングでは読みづらいので注意。