これはある意味当たってる。だって僕たち日本人が日本語を話す場合だって、わざわざ日本語文法を勉強しなかったもんね。（学校の授業でちょっと勉強はしたけど、それは話せるようになった後。）だから、英語に関してだけわざわざ文法を学ぶ必要性があるのだろうか？

　これに関して僕は、「英語が常に回りにあふれている状況の子供以外は、最初にある程度の文法を理解してから英会話（英語）を学んだ方が、明らかに上達が早い！」って考えてる。

　普通、子供（赤ちゃん）が言語を習得する際には、周りにあふれているその言葉を受け、その中から真似したり、使ったりしていくうちに、相手の反応を見て正しい言語を使えるようになり、コミュニケーションができるレベルまで成長するんだ。だから文法をわざわざ学ばなくたって、自然と頭の中に文法が形成されていく。

　でも、僕らのように日本にいて、しかも記憶力や吸収力が子供ほどはない大人の場合は、ある程度の文法を学んでからの方が、明らかに上達が早いし、能率的。というか、そうしないと英語の刺激が少ないから、かなり厳しいんだ。もちろんその後は、会話の訓練などをしないといけないけどね。

　文法はいわばその言葉のルール。だからゲームやスポーツに置き換えてみれば分かる。まったくルールを知らないでゲームやスポーツに参加しても、確かにやっていくうちに覚えてはいける。ただかなり最初はきついし、戸惑うことも多い。でも、前もってある程度のルールを知り、その後実際にやっていく中で詳しいルールを段々覚えていけば、スムーズに楽しく参加できる。そう、英語もこれと同じなんだ。

　例えば僕の場合、大学受験で文法以外にも英語の知識をかなり学んだ。でも全然しゃべれるようにはならなかった。でも会話に興味をもって学んでいくうちに、大学受験のときの知識が大きな土台になったおかげで、かなり上達は早かったと思う。それもこれも、ある程度のルールを知っていたから、会話をしたり、その勉強をしたりする時に、その知識をうまく利用することができたからなんだ。

　だからまず、英会話を学ぶ前に、ある程度の文法の知識は勉強し、身に付けておこう！（もちろん同時でもいい。相互に関連あるからね。）

　覚えなければいけないのは、本当に基本的な文法。例えば日本語と違って主語の後にすぐ動詞がくるとか、疑問文にするときは最後に？をつけて語尾をあげるとか、本当に基本的なルールだけでいい。（それ以外は、実際に英会話を学んだり、そのためにいろいろなものを読んだり書いたりする中で、関係があるときに随時参考にし、できるだけ覚えていくだけで十分。）最初に勉強するのは、本当に基礎の基礎、英語の基本的なルールだけでいいんだ。

　やるものは文法の基礎がまとめてある本（会話に関連付けているものがベター）でもいいし、中学の時の英語の教科書や薄くまとまった参考書でもいい。いろいろなものが出ているから、それをうまく使って、基礎の基礎のルールだけ覚えちゃおう！（それをやれば同時に基礎的な語彙力も身に付くしね。）

　＊ただしこれは、英会話中心に絞った話。もっと他の技能、特にリーディングとライティングの力を上げたい人は、もう少ししっかりと文法を学んだ方がいい。特に準動詞（不定詞・動名詞・分詞）と関係詞は理解しておかないと厳しい。でもこれも、最低限の基本だけ学んだら、あとは実践の中から随時覚えておくようにしよう。文法は使わない（使えない）ことには全く意味がないものだからね。

　文法というか、英語の仕組みを、本当にシンプルに、イラストたくさんで楽しく書いてある。あと、本を読むことが英語の勉強の第一歩というのも、参考になる考えだしね。ぜひ読んでみることをお勧めします！（英語が苦手な人はもちろん、得意な人にもたくさんヒントがあるよ。僕は英語を教える上でのヒントをたくさんもらいました！）