辞書というのは単語の意味を調べるだけのものじゃなくって、一番の参考書でもあるんだ。例えば、“as”って単語を辞書で引いてごらん。いろんな重要な用法（意味）があるよね。（受験の時僕は、「のでながらようにときとしてつれて」って呪文のように覚えたよ。）またそれを使った熟語もたくさんある。それを読めば、どんな参考書よりくわしく書いてあるはず。それに、参考書よりも、辞書の方が調べやすいんだ。

　別に辞書を読んで覚えろ！ってことじゃないよ。わからない単語や用法があったら、面倒くさがらずに、すぐに辞書で引いて調べよう！！あと余裕があったら、他の意味も見てみよう。（同意語や反意語もあるからそれもチェックすると覚えやすいよ。）

　その際、色鉛筆とかでマークしておくといい。（マジックでもいいんだけどにじむからね。）熟語は赤、単語は黄色（僕はこの方法を使っていた）とか、初めて見た単語は黄色、覚えてなくてもう一度引いてしまったものは青とか、自分で工夫してみてね。（その際単語熟語やその用法だけでなく、意味にもラインを引くといいよ。）そうすると辞書がカラフルになってきて、辞書を引くのもすこしは楽しくなるでしょ？

　それを使って、暇な時に辞書をめくってマークしてあるところをチェックしてみるとか、調べた時にそのページにあるラインの引いてある他の語をもう一度チェックし直すとかすると、何回も覚えられて効果的。学習は繰り返しが基本だからね。

　あと、「常に辞書は持ち歩こう！！」ポケット型の小さいのはだめだよ。あれは単語の意味を調べるだけならとってもいい（たとえば海外とかでね）けど、受験では単語だけでなく、用法とかも重要だから。電子辞書も悪くはないけど、書き込みができないのが難点。だから、普通の辞書のほうが断然おすすめ！おすすめはやっぱ「GENIUS」だね。（動詞の用法が調べやすい！）常に持ち歩き、少しでも気になるものはすぐに調べるんだ。印象がはっきりしているときの方が記憶に残りやすいからね。（後で調べようとしても忘れちゃうでしょ？）

　ただ、今まで書いてきたことは復習段階でという意味。予習で辞書を引きまくるのは別にいいけど、それだと時間がめちゃめちゃかかる。実際の試験では辞書は使えないのだから、予習では極力使わずに問題を解き、使うとしても問題を解いた後で、１文に一回までとか、重要な部分で使われているもの（主語や述語）だけなど決めておくといいよ。（類推力が大事だからね。）あと引くときもいきなり辞書にあたるのではなく、構文を解析してからのほうが時間の短縮になる。予習で辞書を引かなくても、講義や問題集の解説を見ればかなり書いてあるのだから、それを見ても分からないところだけを復習段階で辞書で調べれば、とっても効率的。

　話を戻すけど、英語の勉強をするときに辞書がないのは、つっこみのないぼけみたいなもの。（分かるかな？）とにかく、「辞書と友達！」これが大切！！

　まずは両方のメリットとデメリットを考えてみよう。僕は両方持ってるので、使ってみた結果を判断して、表にするね。（普通の辞書はいろんなのをほんとたくさん持ってるし、電子辞書はCASIOのEX-word、XD-R9000を使ってるよ。）

　はっきりいって、どっちでもいいと思う。どの項目を重視するかによって選ぶべき。どちらを使うかよりも、常に携帯することが大事だからね。その意味では、お金に余裕があるなら電子辞書がいい。（電車の中など、気づいたときにすぐに調べられるから。）あと、英語以外にも古文とか他の辞書を持ってかないといけないときもあるから、電子辞書のほうが明らかに楽だね。（英語の辞書と古文の辞書、ついでに広辞苑とかも一度に入ってるやつがあるからね。）

　ただし、電子辞書はかなり高い。書き込みができないのも・・・だから、受験生は無理して買わなくても、普通の辞書でいいと思うよ。辞書を使い込むことによる味が勉強量を示すので、自信にもなるしね。あと、慶応（文）のように辞書持ち込み可のところは電子辞書はだめなので、絶対に普段から普通の辞書を使って慣れておくべき！

　とにかく、どっちでもいいから使い込むことが大事だよ。

　＊ちなみに僕は、家では普通の辞書を、仕事先では電子辞書をという風に使い分けてるよ。

ジーニアス英和辞典